表参道美学

女性向けビジネスを行っている会社の経営者、カルチャースクール、サロン経営者に伺ったワンポイント経営戦略を公開し、さらにスクール、文化、芸術に関する情報をお伝えします。

ヒメクラブ

手間暇かけて気持ちを伝える

平舘 美木さん
ヒメアンドカンパニー社長

トレンドリーダーの女性で構成するマーケティング組織「ヒメクラブ」。運営の主軸はインターネットのウェブサイト「ヒメクラブドットコム」です。

会員は3000人を超えましたが、2002年に始めた当初はわずか5人でした。どんなに会員が増えても、彼女たちが辞めない組織を作りたい。そこで私は、会員であるヒメたちに対して手間暇かけて気持ちを伝えるよう心がけています。

会員が300人くらいのときまでは、一人ひとりの誕生日に、手書きのカードを送っていました。ネット組織だから、メールで送れば簡単。でも、あえて手書きにこだわりました。できる限りの愛情を示したかったからです。

会員のヒメたちは、当たり前ですが人間です。人との付き合いにはメンテナンスが必要。相手の気持ちを大切にし、こちらも心を伝える努力をしなければ離れていってしまう。

事業が拡大した今は、ヒメたちが送ってくるメールや投稿にはすべて必ず目を通し、面白い内容には直接返信します。

大事なのは「忙しくても会員が増えても、貢献してくれるあなたのことをちゃんと見ていますよ」との姿勢を示し、伝わるように行動すること。気持ちの伝え方は規模に応じて変えても、基本軸がぶれるのは絶対にダメ。いつもそう自分に言い聞かせています。

サロネーゼ

自宅を開放し、少人数の女性たちを相手に“お教室”を開くセレブな主婦、それが「サロネーゼ」。

おけいこの中身は料理、テーブルコーディネートやフラワーアレンジメントと一般的だが、自宅で催すことに意義がある。カルチャー教室では味わえない上流感と、濃い人間関係はまさに現代のサロンだ。

本来のサロネーゼは元大使夫人や元キャビンアテンダント、代々続く商家の娘など、ごく限られた人々。彼女たちに共通する優雅な生活と交友関係の幅広さが財産だ。