エレガント経営学

最新の経営学に関するトピックを新聞、ビジネス誌ビジネス書から引用し、女性経営コンサルタントの視点でわかりやすく解説、コメントしております。

★業界「コンサルティング会社」


コンサルティング会社の実態!?

まず、コンサルティングの実態が分からないということですので、コンサルティングのプロセスについてお話しします。

たいてい、Webのお問い合わせフォーム、メール、電話などでコンサルティング会社にお問い合わせをいただくと、ざっとお問い合わせの内容、ニーズなどを聞きます。

その後、

「それでは一度お会いして、詳しいお話を聞かせてください。」

と言われるかと思います。



そして、お打ち合わせの面談を行います。

注意していただきたいのは、この面談の時には、フィーは決して発生しません。

ここでは、本当に会社の状況や詳細の課題について聞き出すのです。

顧客側としては、信頼できるコンサルティング会社かコンサルタントかを見極めた方がよいでしょう。

この段階で、大体のプロジェクト期間、金額などを提示することもあるかもしれませんが、プロジェクトという形になる場合は、次回ということになります。

また、プロジェクトという規模にはならない、単発の契約や、パッケージ化されたサービスの提案、定型的な仕事の場合は、この段階で、そのサービスの提案、金額の提示があるかと思います。

自由に質問していただき、十分に納得してから契約しましょう。



プロジェクトの案件の場合は、次回、提案書とフィーの見積書を用意して、再度、打ち合わせを行います。

その際に、きちんとニーズに合っているのか、自分たちが思い描いていた方向性とコンサルティング会社が提案してきた方向性とが一致しているか、きちんと確認をしてください。

もちろんここで合意できれば、契約は成立しますし、納得できなければ、契約をしなくてもよいのです。

また、提案の内容を変えてほしい場合は、遠慮なく提案書の修正を要求し、何度か打ち合わせを行ってもよいのです。



契約が成立して、初めてフィーが発生します。

フィーの請求は、数か月にわたるプロジェクトの場合は、ほとんどの場合、月ごとの請求となります。

金額は、毎月定額の場合もありますし、きちんと作業工数を記録して与えられた単価にその工数をかけた金額を毎月計算して請求する場合もあります。

この辺は、コンサルティング会社の方針やプロジェクト案件にもよる場合がありますので、見積書を提示されたときに納得のいく金額になっているか確認してください。



契約が成立して、いよいよプロジェクトスタートです。

プロジェクトの形としては、クライアント先常駐型と契約の日数だけ訪問する形があります。

大手コンサルティングファームが実施するようなITコンサルティング、ERP導入のような大型案件のプロジェクトの場合は、常駐型が多いかもしれません。

この場合、参画するコンサルタントの数も10名以上であったり、期間も1年以上であったりすることもあります。

しかし、最近の傾向としては、このような大型常駐型は減ってきており、ほとんど週数回、月数回の訪問型になっています。

1つのプロジェクトの期間中であっても、最初の導入時は、毎日訪問していたが、導入後繁忙期を超えたら、月数回の訪問になるなど、臨機応変することのほうが多いでしょう。



プロジェクト終了後も、アフターフォローのために、顧問という形で契約を継続することも多いです。



プロジェクトを成功させるためには、コンサルティング会社にお任せするのではなく、クライアント側での積極的な関与が必要不可欠です。

もちろん、クライアント側で、プロジェクトリーダー、プロジェクトメンバーをきちんと選出しなければなりません。


いかがでしたでしょうか。

プロジェクトを成功させるためには、クライアント側のプロジェクトリーダーがきちんとしていなければなりません。

コンサルティング会社は、あくまでもクライアントのサポートという立場なのですから。